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堀内・伊達シリーズの三作目であり新作の「果鋭(黒川博行)」を読み終えた。

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基本、バイクで自宅と職場を行き来するだけの毎日であり、友人もおらず、彼女は週末忙しいとの事でデートもできず、今週末は読書くらいしかすることがなかった。

 

そんな中、堀内・伊達シリーズの三作目であり新作の「果鋭(黒川博行)」を読み終えた。

黒川博行さんの小説は、昨夏にドラマや映画にもなった「疫病神シリーズ」を読んでからハマり、こちらも映画になった「後妻業」を読んでみたり、「堀内・伊達シリーズ」を読み進めているところである。

自分は大阪の人間なので、黒川博行さんの小説はどれもが大阪を中心とした関西が舞台であり、土地勘のある自分としては話に親近感が湧きいつも楽しめる。

黒川博行さんの小説を読んでいると、警察もヤクザ以上にロクでもないもんだと感じさせられるが、本作の元警官である堀内と伊達も大いにロクデモナイ二人だ。

一作目のまだ刑事を辞める前の堀内と伊達には多少ハードボイルドな印象を受け、疫病神シリーズの主人公二人に比べると、人間味というかユニークさをあまり感じられなかったが、二作目・三作目ときて二人の魅力や人間味が増してきた感がある。

二人の親の話や、若い頃童貞を捨てた経緯などが明るみに出た本作では、より一層二人に親近感を覚えた。

警官であるにもかかわらず、悪事を働きすぎて刑事を辞めざるを得なくなった二人が、不動産関連の競売屋の調査員としてパチンコ業界や反社会的組織に首を突っ込み追い回し追い回されるストーリーは、飽きることなく読ませる。

時折、二人が桜の代紋を失った事で不自由を感じ、刑事に未練のある事を思わせつつも、調査・聞き込み・ガサ入れ・取り調べと、やってることは刑事の頃と変わらないし、しかも報酬(シノギ)の額が刑事の頃とは桁違い。

二人の人間的魅力を感じさせながらも、二人のやってる事はトコトン「ワル」である。

うまくいくかと思わせといて、いつも結果裏目に出る事の多いのは、どちらかといえば堀内の方という印象があり、今回もまた最後堀内がえらい目にあうと思っていたら、本作ではラスト近くで伊達の方が一発かまされた。

それでも傷だらけの心と身体を引きずりながら、大阪中を駆け回り、悪さに悪さを重ねる二人が結局微笑ましい。

「果鋭」も読ませてくれました。
面白かったです。